知識本

やってはいけないキケンな相続【親の認知症対策】

著者:税理士法人レガシィ(角川新書)
概要 両親が元気なうちに知っておきたい相続前の基礎知識
ターゲット 中年以降のみなさん
おすすめ度 ★★★★
残念度 (相続前にお読みください)
発売日 平成30年3月10日

いきなり暑くなってきました。
みなさんお元気ですか、覆面税理士Kです。

本日は、税理士業界で知らなければモグリ。
累計相続案件実績件数1万1,800件以上、
税理士法人レガシィ様による相続本のご紹介です。

結構親が高齢だ、しかも病歴あり、最近記憶も曖昧だ…。
ある程度の年齢になると、避けて通れないのが相続問題。

自分の家はそんなお金持ちじゃないので大丈夫。

そんな人でも、本当に大丈夫と言い切るには、
多かれ少なかれ、両親が健在のうちに、
何らかの確認作業が必要となります。

「過去の預金履歴は?」、「持ち家は?」、「遺言書は?」等々。
もちろん、それ相応の相続知識も必要となってくるわけです。

そのような相続前に知っておきたい基礎知識。
言いかえれば、相続を迎える両親に対する「心構え」を、
丁寧に解説したのが本書となります。

内容は以下の6章に分かれています。

『第1章 やってはいけない親の認知症対策』
『第2章 やってはいけないキケンな生前贈与』
『第3章 やってはいけないキケンな遺言』
『第4章 やってはいけないキケンな節税』
『第5章 やってはいけないキケンな遺産分割』
『第6章 やってはいけないキケンな実家の相続』

第1章の親の認知症対策については、
近年では特に需要が高い論点ではないでしょうか。

本書でも『認知症の親の財産移転』の可否についてや、
『成年後見人制度』のメリット、デメリットについて等、
税理士の守備範囲だけでなく、
弁護士や司法書士の守備範囲を踏まえ、
かなり本音に近い内容がシンプルにまとめられています。

また第2章になりますが、
『遠方の公証役場で作成された遺言は怪しい』の項では、
制度改善要望の意味を込めて、
かなり踏み込んだ悪用事例を取り上げています。

ただ本書はタイトルにもあるとおり、
「やってはいけない」シリーズ構成のため、
どちらかといえば「知識本」に近いかと思います。

相続実務はその性格上、
かなり当事者の人間関係に左右されますので、
当事者によってベストな選択は異なるものです。

相続前に本書を読み、「キケン」と感じた場合は、
弁護士なり、税理士なりに相談するのが良いと思います。
個人的にも大変勉強になりました。